伊那谷産のビーツを、美味しく、無理なく日々の生活に取り入れるための商品開発を行っているナチュラルダイエットクラブさん。お話しをお聞きした代表の原田さんの美しい立ち姿、全身から発せられる健やかな空気は、その良さを体現しているようです。


自分の体調不良が体づくりの大切さを教えてくれた

ーーナチュラルダイエットクラブを始めたきっかけは?

健康的な体づくりをサポートするために、伊那谷産のビーツを使ったスムージーやビーツをブレンドした「ぽっかぽか茶」などの商品を開発、販売しています。

もともと私自身、体を動かすことが好きだったんですが、40歳を過ぎたころから、すぐ体調を崩すようになって、がんばるとケガをして動けなくなるということが続くようになりました。ちょうどそのころに病気もしまして、術後のリハビリで苦しい経験もしました。47歳くらいまでは、働くのも大変な時期で、子育てをしながら家庭に入っていたのですが、ある時テレビで「S-レッチング」を知りました。

ーー「S-レッチング」とはどういったものですか?

S-レッチングは姿勢矯正ストレッチです。
正しい姿勢とは、脊椎のS字湾曲が綺麗に描けている状態を言います。正しい姿勢をつくるには、ただ、背筋を伸ばすというのではなく、背筋を伸ばすために必要な筋肉をストレッチしなければなりません。
特に、腹・胸・首のインナーマッスルを伸ばすことで、縮んでいる身体が伸びて、背筋が伸びるのです。身体の仕組みをよく知った上で、キチンと姿勢が正せるようになるのがS-レッチングです。

当時は今より10キロほど太っていたんですが、だんだんと痩せていく姿を見たまわりの人から、「何をやっているの?」とか「教えてほしい」と言われるようになって。はじめは自分が元気になることが目的だったのですが、体づくりの大切さを強く感じるようになっていたので、生徒さんに教えるようになりました。

スムージーなら無理なく生活に取り入れることができる

ーーそれでナチュラルダイエットクラブを立ち上げたのですね

ちょうどそのころ、商工会議所が行っている創業スクールに参加しました。そこで、実際に事業計画を作るということを勉強して、事業として成立させるには、体づくりだけではなく、トータルケアが必要だということに気が付きました。健康な体をつくるには、運動だけではうまくいかない。より機能的な部分で健康になって体を作っていかなければ、きれいにはなりませんよね?きれいで、健康になりながら、自分らしいスタイルを作っていく、そしてしっかり動く体ができたら理想です。それには、運動だけではなく、食も重要だと考えました。


 

ーービーツに着目したのはなぜですか?

本当に偶然なのですが、毎日ランニングをしているコースにある畑で、ビーツを作っている方がいたのです。その方が、心臓疾患を持っていらっしゃるかたで。「体にいいと聞いて作っているが、食べ方がわからなくて困っているだよ」と言っていたので、もらって帰ってきたんです。

切ってみたら、もう、まっかっかでものすごいんです。手もまな板も真っ赤になって。でも調べてみるとそれが健康にいいことがわかりました。ベタシアニンという抗酸化物質が多く含まれていて、血管まわりの筋肉を柔らかくしたり、造血効果も高いんです。

始めは、スライスしたビーツを売っていたのですが、生徒さんから「できているものが欲しい」というリクエストがあって、それから商品開発を始めました。スムージーなら飲みやすくて、無理に食生活を変えなくても補助的に摂り入れることができます。

商工会議所のサポートは至れり尽くせりです(笑)

ーー苦労した点は?

はじめの頃は、自分の生徒さんや地元のスーパー、食品会社に販路開拓をしていましたが、せっかくいいものを作っているのだから、全国にも広めたいと思うようになりました。でもどうすればよいのか、自分にはノウハウがありません。どう販路を作っていくのが大きな課題になりました。
 

ーー実際に販路開拓はどうされたのでしょうか?

商工会議所が、東京のビッグサイトで行われたアグリフェアへの出展をサポートしてくれました。そういうイベントがあることを教えてくれるだけではなくて、一緒に行ってブースづくりやお客さんの呼び込みなどもしてもらえました。

1年、2年と出展するなかで、認知度も上がって具体的な商談につながりました。東京でスーパーを展開している会社にも出会えて、全国展開に向けた足がかりも出来てきたと思っています。


 

ーーこれからの目標は?

地域の魅力を農産物でアピールするという横展開を目指しています。ビーツは土壌の良さが味の良さに直結する野菜ですが、この商品が売れることで、伊那のビーツや農産物をアピールすることにもなります。小規模でもいい野菜を作っている農家さんがたくさんいますからそういった方たちと連携して、伊那の魅力を伝えていきたいですね。商工会議所には、そういった農家さんなどを紹介してもらいたいです。
 

ーー商工会議所に相談してよかったことは?

商工会議所で、「S-レッチング」の教室を大きくしたいのか、講師としてやっていきたいのか、ビーツ商品を全国に広めていきたいのか、どういう風に事業展開をしていきたいのかを聞きだしてくれました。アグリフェアへの出展もそういった相談の中から出てきた展開です。

迷ったり悩んだりした時に相談できるのが、ありがたいですね。事業者としてやるからには、始めるのも終わるのもすべて自己責任ですが、かたちにするための方法論を教えてもらえるのが商工会議所だと思っています。自分が今後目指すものに行くにはどういう道筋があるのか、具体例や過去に失敗している例などについても聞くことができるので、リスクについても知ることができます。

自分が事業について考える幅が広がりますし、選択肢も増えます。選択肢を選ぶための知恵もくれますし、至れり尽くせりですよ(笑)

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ナチュラルダイエットクラブ
伊那市と松本市を中心にストレッチ法「S-レッチング」による美しい姿勢作りと、酵素を手軽に取り入れられるビーツのスムージーや、ロシアの郷土料理「ボルシチ」調理用のビーツピューレの開発・販売を行っています。

問い合わせ
MAIL:sretchingina@gmail.com
TEL: 090-4612-0370

担当支援員よりひとこと
ご自身の経験をもとに地元産ビーツの機能を活かした商品作りでは、ご苦労や販路開拓等の課題もありましたが、マーケティングの専門家派遣の活用や展示会出展支援等を行うことで首都圏へも発信できる商品ができ上がりました。今後もアクテイブな原田社長の身近なサポーターとして伴走していきます。